遥かな時をこえて

パリ/フランス

パリのパンテオンのほど近くにある、歴史的建造物にも指定されている15世紀に建てられた邸宅に、その500年以上もの後に誕生したUSMハラーが採用されました。


当時の特長を色濃く残し長い歴史を物語るこの建物の中で、USMは美しく調和して溶け込んでいます。

この邸宅が長い歴史の中でどのような経緯をたどってきのか、そのすべてを知ることはできませんが、19世紀末にウジェーヌ・アジェが撮影したパリの写真を見ると、ワイン商のために改装されていることが分かります。しかし残念なことに、20年ほど前に新しい所有者となった建築家夫婦がこの家を購入したときには、不法占拠者が住み着き、修理もままならないような状態でした。夫妻は、壮麗な伝統的な螺旋階段の修復と補強、古い装置のエレベーターの設置など、大規模な改修工事を経て、ようやく入居することができました。

4階建ての各フロアはわずか30㎡しかなく、そのうち1フロアが生活の場となっています。1階はキッチンとダイニングスペースで、入るとすぐに中世様式の大きな石造りの暖炉が目に入ります。その両サイドには、上部に大理石の天板を載せた2台のアントラサイトのUSMハラーユニットが設置され、その向かいにある大きな木の天板のダイニングテーブルと非常に効果的に調和しています。この融合スタイルがこの空間に独特の個性を与え魅力的にしています。

玄関ホールには、彼らが以前の建築事務所で使用していたツートンカラーのUSMハラーユニットが置かれており、バー兼収納キャビネットとなっています。

2階のリビングルームは、USMとともにさまざまな時代の家具でコーディネーションされており、モダンなものとアンティークなものが完璧に調和しています。ソファの隣にあるハラーワゴンは古いものかもしませんが、何世紀も前の梁と石壁の建物の中で自然に馴染んでいます。

非常にモダンな暖炉のそばには、上部に木製の天板を載せたアントラサイトのUSMハラーキャビネットが設置されています。

3階にあるワークスペースは、オーナー夫妻の多忙な生活を反映しており、USM家具との関係もここから始まりました。

4階の寝室への入り口にも、地下のワインセラーを改装したラウンジスペースにも、USMのモジュラー家具はこの家のあらゆる場所に設置されています。これは、この家具がホーム用としてもオフィス用としても多用途に機能するというだけでなく、あらゆる建築スタイルに調和する素晴らしい特性を備えていることを明確に示しています。

Photograph : Alexandre Moulard

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