普遍的デザインの誕生

今日においてUSMは、タイムレスでサステナブルなデザインの代名詞であり、世代を超えて、オフィスでも住宅でもさまざまなニーズに対応しています。その歴史は、1885年にスイスのミュンジンゲンで錠前業と金属加工の会社として設立されたことに始まりました。

1885
ウルリッヒ・シェアラーが、スイスのベルン近郊の町ミュンジンゲンに金属工房を構える。
1920
エスパニョレット(両開き窓用の戸締り金具)の製造を開始。
1961
ポール・シェアラー・Jr. が、USMにエンジニアとして入社し、フリッツ・ハラーに新工場の設計を依頼する。
1962
ポール・シェアラー・Jr. とフリッツ・ハラーが、USMのオフィス用に、家具システム(後のUSMハラー)の開発に着手する。
1965
ミュンジンゲンにUSM新工場がオープン。USMハラー家具システムの最終設計が完了し、ボールジョイントが特許を取得する。
1969
USMハラーの販売を開始。パリのロスチャイルド銀行から最初の大量注文を受注する。
1969
ミース・ファン・デル・ローエとル・コルビュジェを敬愛するポール・シェアラー・Jr.は、本社裏の急斜面に、自邸の建設をフリッツ・ハラーに依頼。これは、ハラーの作品の中でも重要なものとされ、スティールとガラスによるモダンな住居のプロトタイプとなった。
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1988
モジュラー家具システムUSMハラーが、技術的な精密さと卓越したデザインクオリティを兼ね備えた先見性により、応用芸術品として認められる。
1995
ドミニク・ペロー設計による新フランス国立図書館がパリに開館。すべてのオフィスエリアにUSM家具が採用される。
2000
1993年に入社したポール・シェアラー・Jr. の息子であるアレキサンダー・シェアラーが、USMのCEOに就任。
2001
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションにUSMハラーが選定される。建築家の谷口吉生が設計したMoMA新館のオフィスに、USMハラーが採用される。
2004
フォスターアンドパートナーズ設計の30セント・メリー・アクス(ガーキン)がロンドンにオープン。スイス・リーが入った15フロアにUSM家具を納品。
2007
COOKFOX Architects設計のバンク・オブ・アメリカ・タワーの10フロアにUSM家具を納品。
2007
USMハラーとUSMキトスが、グリーンガード環境認証を取得。
2014
フランク・ゲーリー設計のフォンダシオン・ルイ・ヴィトンがパリのブローニュの森にオープン。オフィスエリアにUSMハラーが採用される。
2017
USMハラーEを発表。照明器具と電気エネルギーを構造体に組み込んだケーブルのない画期的な照明システム。デザインアイコンの革命的な発展であり新時代を切り開いた。
USM Haller E
2018
USMハラーとUSMキトスMが、Cradle to Cradle®の認定を取得。
2019
ミュンジンゲンの本社に、新たな「future offices」を開設。未来志向のハイブリッドなオフィス環境を提案。
2020
鉄骨とガラス構造による新たな住まいのプロトタイプとして1969年に建てられランドマーク的存在だったシェアラー邸が全面改修される。
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2021
USMハラー ワールド・オブ・プランツを発表。
A World of Plants
2022
電子ロックシステムのロックCと合わせて開発されたUSMアプリを発表。
Lock C
2030
USMは、完全な循環型企業を目指しています。製品だけにとどまらず、グループ全体で循環型経済の原則を採用していきたいと考えています。
サステナビリティ

自社オフィス用からデザインアイコンへ

Origin

1885年、USMは錠前業および金属加工会社として設立されました。USMという社名は、創業者ウルリッヒ・シェアラー(Ulrich Schärer)のイニシャルと、創業の地であるスイス、ベルン近郊に位置する町ミュンジンゲン(Münsingen)の頭文字を組み合わせたものです。20世紀初頭には、窓用金具の製造を開始し、その後、建築用装飾蝶番や精密板金加工を取り扱うようになります。

1960s 家具ビジネスを開始

1961年、創業者の孫ポール・シェアラー・Jr.(Paul Schärer Jr.)が同社に入社し、シェアラー家の3世代目としてUSMの経営を担いました。チューリッヒのスイス連邦工科大学で工学を学んだ彼は、自社の工場や本社をはじめにUSMを近代化することを固く決意します。彼はスイス人建築家フリッツ・ハラー(Fritz Haller)に新しい工場とオフィス棟を設計するよう依頼。ハラ―は、シェアラーの理想に沿って、様々な製造プロセスや構造を拡張できる柔軟性を備えた鉄骨モジュラー建築システムを採用しました。

1962年、ハラーとシェアラーは、新しい建物のモジュール性と汎用性を備えたモジュラー家具システムの開発に着手します。この家具は、個々の家具としてではなく、建物と同様に新工場やオフィスのさまざまなニーズに応じて構築でき、また再構成することができました。このシステムの要となったのが、1965年に特許を取得した独創的なボールジョイントでした。

当初は、自社オフィスでの使用のみを予定して開発されましたが、汎用性、耐久性、デザイン性の面において、その家具システムの革新性はすぐに注目を集めました。そして1969年、パリのロスチャイルド銀行から600台のワークステーションを受注したことをきっかけに、USMハラーの商業生産と販売が開始されました。この家具システムは、瞬く間に世界中のオフィスで採用されその地位を確立しました。

Banque Rothschild, Paris (France), 1969 

Offices for Mondadori Editore by Oscar Niemeyer, Milan (Italy), 1975

PTT (post, telephone and telegraphy) Luzern (Switzerland), 1979

Deutsche Bundespost, Germany, 1980

SHL Bank, Kiel (Germany), 1982

Optician shop, United Kingdom, 1985

Trading company, United Kingdom, 1988

Suzuki sales display, Germany, 1988

Autohaus Katzmaier, Germany, 1989

Editorial office «Der Spiegel», Hamburg (Germany), 1990

Private residence, Germany, 1991

Bibliothèque nationale de France, Paris (France), 1995

Villa Josef Thyssen, Mülheim an der Ruhr (Germany), 1995

Netherlands Architecture Institute, Rotterdam (Netherlands), 1995

Zeppelin Museum, Friedrichshafen (Germany), 1997

this is on communication AG, Cologne (Germany), 2001

Swiss Re, London headquarters, London (United Kindom), 2004

Museum of Modern Art (MoMA), New York (USA), 2005

1970 – 2000 グローバル企業へ

1988年、USMハラーは、技術的な精密さと卓越したデザインクオリティを融合させた先見性により、応用芸術品として認められました。
20世紀後半、USMは、ドイツ、フランス、アメリカに子会社を設立し、世界中に販路を広げました。1998年には、ハンブルク(ドイツ)に初のUSM直営ショールームがオープンしました。
1993年、シェアラー家4世代目のアレキサンダー・シェアラーが参画し、2000年にCEOに就任しました。
 

現在のUSM

2001 – 現在 サステナブルデザインのリーディングカンパニー

今日、USMはタイムレスでサステナブルなデザインの代名詞であり、世代を超えて、オフィスでも住宅でもさまざまなニーズに対応しています。2001年には、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションに加えられ、モダンデザインの象徴的存在として、その地位は揺るぎないものとなりました。
USMハラーは、本質的にサステナブルです。非常に耐久性があり、代々受け継がれていくことが可能です。スティールはリサイクル可能な素材で、パウダーコーティングには溶剤や重金属を一切使用していません。USMは、2008年にグリーンガード環境認証を、2018年には環境ラベルCradle-to-Cradle®を取得しました。そして、2030年までに完全な循環型企業になることを目指しています。

2000年よりアレキサンダー・シェアラーが4代目経営者としてUSMを率いています。生産拠点は現在もミュンジンゲンにあります。USMはスイス本社に400人の従業員を雇用、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、日本、中国に子会社があります。USM製品は、世界40カ国にわたる430のセールスパートナーによって販売されています。

 

変わり続ける世界の中で、USMハラーもまた、象徴的な美学に忠実でありながら革新を続けています。照明と電気エネルギーを構造に組み込んだUSMハラーEは、ワイヤレスで新時代への画期的な一歩を踏み出しました。そしてUSMハラーロックCは、専用アプリで操作できる電子ロックシステムです。

 

USMは進化し続けながら、本質に忠実であり続けます。そして、ユーザーに自身の創造性への継続的な挑戦を期待しています。

USMの詳細

サステナビリティ
Rethink(再考)、Redesign(再設計)、Revalue(再価値化)は、USMのサステナビリティに対する考えを要約しています。
USMのサービス
USMでは、包括的なサービスを提供し、家具のデザインから配送・設置それ以降のアフターサービスまで専門スタッフによるプロフェッショナルなサポートを行っております。
USMの価値観
1885年に創業したUSMは、現在4代目が経営する家族経営の会社です。USMのDNAには、タイムレスなデザイン、高品質の素材、高い柔軟性と耐久性といった価値観が脈々と受け継がれています。