Alexandra Golovanoff デザイナー/ジャーナリスト
パリ / フランス
「Cosmetic color」を提唱するニットブランドのデザイナーであり、ファッションジャーナリストでもあるアレクサンドラ・ゴロヴァノフは、美しいものが大好きです。USMショールームからほど近いパリ左岸にある彼女のアパルトマンで、インテリアとファッションについて話してくれました。
まず自己紹介をお願いします。
私はニットブランドAlexandra Golovanoff(アレクサンドラ・ゴロヴァノフ)の創設者兼デザイナーであり、テレビ・レポーターかつファッション・ジャーナリストでもあります。 現在は、ブランドの仕事にほとんどの時間を費やしています。
自身のブランドを立ち上げるというアイデアはどこから来たのですか?
デザイナーやブランドマネージャーと仕事をすることで、たくさんのことを学びました。 彼/彼女らにたくさんの質問をすることは、私の仕事でもありました。しかしある時、私は自分がいつも観客であり、しかも観客であることにうんざりしていると悟り、それに一種の欲求不満を感じるようになりました。ファッション・ジャーナリストとして、あまりに多くのことにさらされると、すべてのデザイナーのエネルギーや仕事、想いに感謝することを忘れ、熱意を失ってしまうことがあります。そこで、自分の意識を取り戻し、他の人がしていることをただ見ているだけではなく、何かをしたいという願望が生まれました。 そうして、ニットを作り始めました!
どうしてニットだったんですか?
それは私にとって自然で明白な一歩でした。私は生まれた日からニットを着ていました。私はいつも母が最初は子供たちのために、次に孫たちのために編み物をしているのを見てきました。私が編み物で気に入っているのは、一本の糸で衣服を作ることができるということです。あの一本の糸が衣服に変身するんです!ニットは着るのが簡単なことも気に入っています。
どこからインスピレーションを得ていますか?
それはすべて私の頭の中にあります。私は世界のカラーのヴィジョンがあって、ストリートやファッションウェアはほとんど単色であることを知っています。それは白だったり、グレーや黒やネイビーブルーだったりで、どれもとても素敵な色です。だけど私は色が大好きで黒はめったに着ません!私は、健康的な明るさを与えたり、目の色を引き立てたりすることで人々の美しさを高める「化粧品としての服」という考えを持っていて、メイクをする人とほとんど同じように仕事をしています。なぜなら、私にとって誰にでも似合う色があることは明らかだからです。肌の色、髪の色、目の色などが異なっても、組み合わせによってより引き立たせてくれるカラーがあるのです。
それで、あなたにとって良いニットを作るには何が必要ですか?
良いニットというのは一種の錬金術のようなものです! まず、正しくフィットすることが重要です。これは私が細心の注意を払っていることです。また、良い色と良い素材が必要です。原材料は不可欠であり、それらはそれぞれ品質レベルが異なります。一部のビスコースは優れていますが、他のビスコースの品質は劣っています。同じことが綿や羊毛などにも当てはまります。結局のところ、他のものと同じように、品質と基準にはさまざまなレベルがあります。
つまり、これはあなたのスタイルを定義していますか?
インテリアデザインとファッションの私のスタイルは非常に似ています。どちらにも、品質、色、ミックスが重要です。たとえば、洗練された服を着る場合、まったく洗練されていないものを合わせて着ることでスタイルをくずすことが好きです。今日着ているピーターパンの襟付きのブラウスとカウボーイブーツのように、フェミニンなものと男性的なものを組み合わせます。インテリアデザインも同様です。 普段はガーリーなものは好みませんが、壁はピンクです!家具はやや男性的で茶色と黒の強いラインのものが好きです。そう言いながらも、カーテンにはポンポンを付けています。 私は対照的なコントラストのあるものが好きです。そして、それは服についても同じです。