公益社団法人 日本外国特派員協会

丸の内/東京

日本外国特派員協会は、日本で活動するジャーナリストたちの重要な拠点として、1945年以来の歴史があります。そのオフィスは2018年秋、丸の内の仲通りに面するオフィスビルに移転したばかり。この年の4月から協会の総支配人を務めるマーカス・フィッシェンデンさんは、新しくなった空間のデザインについて、こう語ります。


「外国特派員協会の移転は42年ぶりだったので、今回の引っ越しは大変な作業でした。総支配人に就いた時点で新しいインテリアはだいたい決まっていましたが、私が提案したことのひとつがUSMの家具を採用すること。その結果にはとても満足しています。」

フィッシェンデンさんは、父親が建築関係の仕事をしていたため、家にあった雑誌などを通してずっと前からUSMを知っていました。


「実物を目にしたのは、1994年頃、仕事で滞在した中国でのことでした。その後は自宅でUSMハラーを収納に使ったりと、私自身が大ファンだったのです。」


モダンで、耐久性に優れ、永遠に使える普遍性をそなえ、家具としての美しさがあること。彼はUSMハラーの魅力を、そう表現します。

「長く使えるということは、コスト面も優れているのです。」

-日本外国特派員協会 総支配人 マーカス・フィッシェンデン

「6月に導入が決まり、新しいオフィスのオープンが10月。時間の余裕はありませんでしたが、USMのチームはとても柔軟に対応してくれました。」とフィッシェンデンさん。彼が選んだ家具は、このスペースに欠かせないものになりました。


「外国特派員協会のミッションは、ニュースを伝えること。常に真実を発信し、信頼されなければなりません。ジャーナリストは、歴史が変わる一瞬に立ち会うこともあります。USMの家具もやはり長年にわたって信頼されてきたものであり、こうした活動にふさわしいと思います。」

父親の影響で建築やアートに親しんできたフィッシェンデンさんは、外国特派員協会を通していくつもの貴重な出会いを経験してきたといいます。


「メンバーの古い友人である建築家の隈研吾と知り合ったのは、とてもうれしいことでした。また私はジャクソン・ポロックの絵画が好きなのですが、1950年代にニューヨークに渡って彼と交流した日本人芸術家、篠田桃紅の個展も外国特派員協会のギャラリーで開催できました。朝、彼女の作品を見ながらコーヒーを飲む時間は最高でしたね。」

ジャーナリストとしてのバックグラウンドをもたないフィッシェンデンさんですが、外国特派員協会の総支配人になった理由には、報道の自由を大切にしたい気持ちがあったと言います。社会やメディアのあり方が変わってきた現在、協会も変化の時期を迎えているようです。


「若いジャーナリストほどオープンなワークスペースを求めており、今後もフレンドリーな環境を整えていきたい。そんな意味では、現在の空間はまだ完成の途中なのです。」


USMのタイムレスでフレキシブルな家具は、これからもこのオフィスで増えていくに違いありません。


 


(テキスト:土田貴宏)