2015年、USMは50周年を迎え、新たな一歩を踏み出しました
スイスで生まれたUSMモジュラーファニチャーは、これまでの50年の歴史を礎として、そのデザイン、クラフトマンシップを大切にしながら、将来のビジョンを提案していきます。
2015年、そのスタートとして、若い世代とのコミュニケーションを通じて、彼らの新鮮な視点や考え方を表現するプロジェクト、「project50」を企画しました。
ワークショップ
若手のデザイナー・アーティスト・建築家や学生を対象として、文化活動としてのワークショップ、USMマスタークラスを設けました。フランスの“Domeine de Boisbuchet”* に世界7カ国からマスタークラスの参加者が集まり、今まさに世界で活躍している7人のレクチャラーを招いて約1週間に亘りワークショップを開催しました。
モジュラーというコンセプトの実用的なデザインの枠を超えて、様々なデザインアイデアを形にするため、既存の考え方にとらわれないという意味を込めて“Rethink the modular”をテーマに、様々なアプローチが作品として結晶しました。
2015年ミラノサローネ
スイス、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、アメリカ、日本の各国から参加した彼らのプロジェクトはフランスのボアブッシェという素晴らしい環境でのワークショップを経て、2015年にミラノで開かれたミラノサローネの開催中にミラノ市内の特別展示会場で素晴らしい作品として発表されました。
Steal me!
キャンパスにUSMファニチャーが置かれていて、“Steal me!“ (私を盗んで!)というステッカーが貼ってあったらあなたはどうしますか?
50周年にちなんで50個のUSMファニチャーユニットが用意されました。学生たちが家に持ち帰ることを期待して東京、ローザンヌ、ミラノ、カールスルーエ、パリの5つの大学やデザイン学校のキャンパスにさまざまなUSMファニチャーが置かれたのです。そこには何が起こるかをフィルムに収めるためにフィルムクルーが隠れていてました。
重いUSMファニチャーを地下鉄や階段で苦労して運ぶ学生たちの様子、そして自分たちの城にうまく収めたあとの喜びの表情。これらはすべてフィルムとして記録されました。これからUSMは彼らの生活のパートナーとして共存していきます。USMの価値は世代を超えて認められることも確認することができました。