USMとミース・ファン・デル・ローエ財団

バルセロナ/スペイン

20年以上にわたり、USMはミース・ファン・デル・ローエ財団の重要なパートナーとして、優れた文化、建築、デザインを称えてきました。


USMも建築に深いルーツを持っており、三代目経営者ポール・シェアラーは、デザイン好きでミース・ファン・デル・ローエをとても敬愛していました。1961年に家業に参画すると、彼はスイス人建築家フリッツ・ハラーに自社の管理部門と生産部門それぞれのニーズに対応できるフレキシブルな新社屋の設計を依頼します。この協働が、1965年に誕生するモジュラー家具システムUSMハラー開発のきっかけとなりました。


それから約20年後の1983年、ミース・ファン・デル・ローエ財団が、1929年に開催されたバルセロナ万国博覧会にてルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエとリリー・ライヒが設計したドイツ館(バルセロナ・パビリオン)を再建するために設立されました。ミース・ファン・デル・ローエ財団は、その後、ミース・ファン・デル・ローエをはじめとするモダニズムを代表する先導者たちの作品を研究しながら、建築や都市計画に関する課題を推進することを目指しています。


これらの取り組みを促進するため、同財団は、カンファレンス、展示会、ワークショップ、若手建築家のためのヤング・タレント・アーキテクチャー・アワード(YTAA)、ヨーロッパ現代建築賞であるEUMies Award(ミース賞)のコンペティションを主催しており、欧州委員会やUSMがスポンサーをしています。


2019年、USMとセールスパートナーADEYAKA BCNとの協業で、建築空間とワーク環境の関係を探る先進的な取り組みとして、コンペティション「Pavilion Workplace」が開催されました。ヨーロッパの建築家、デザイナー、学生を対象としたこのコンペティションでは、バルセロナ・パビリオンでUSMの家具を使用して、オフィスやビジネスの場のあり方、また将来のあり方についての考察が提案されました。受賞したプロジェクトは、パビリオン内のバーチャルリアリティツアーで紹介されています。


財団の活動をサポートするとともに、USMはミース・ファン・デル・ローエ・パビリオン内でもひときわ存在感を放っています。オフィス、レセプション、ショップ、ミーティングルームにUSMのモジュラー家具システムが設置され、そのデザインの多用途性を示しています。モダニズムのシンボルであるこの建物は、革新的なアイデアを発表するのに最適な場であり、USMは、社会の可能性に挑戦するこれらのプロジェクトに貢献できることを光栄に思っています。


ミース・ファン・デル・ローエ財団のウェブサイトでは、パビリオンおよびルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエとリリー・ライヒについて詳しく説明しています。